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Claude Max 20xは「Ultra」に 5時間制限の廃止で何が変わるか

AIニュースClaude
寺師 岳見監修: 寺師 岳見(株式会社タレントクラウド 代表取締役)フォロー最新のAI情報を発信中
「Claude Ultra」「5時間の枠が外れる。週の上限はそのまま。」というキャッチの下に、時計の付いた門が開いて道が続く「5時間制限なし(認証済みアカウント)」と、水位線の引かれた卓上カレンダーの「週の上限は継続」を左右に並べたインフォグラフィック

日本時間10月31日の未明、Claudeの公式アカウントが、Maxプランの名前を変えると発表しました。月100ドルのMax 5xは「Max」に、月200ドルのMax 20xは「Ultra」になります。料金はどちらもそのままで、契約中の人は何もしなくてかまいません。

名前よりも大きいのは、Ultraの変更です。認証済みのアカウントでは、5時間ごとの利用制限がなくなりました。Claude Codeで長い作業を回していて、5時間の枠に何度も止められていた人には、待っていた変更だと思います。一方で、新しい説明には「Proの20倍」という言葉が見当たらず、「週にProの10倍」と書かれています。旧Max 20xの人にとって増えたのは「一度に使える量」で、「週に使える総量」は変わっていない、というのが筆者の読みです。

名前が変わっただけで、料金とAPIクレジットはそのまま

旧名と新名の対応は次のとおりです。

旧名新名月額(Web)毎月のAPIクレジット
Max 5xMax100ドル100ドル
Max 20xUltra200ドル200ドル

10月31日に日本から料金ページを開くと、Maxは110ドル、Ultraは220ドルと表示されました。開く地域によって表示が変わるようで、日本の消費税10%を含めた額とみられます。スマホのアプリから契約すると、アプリストアによって価格が変わることもあります。毎月のAPIクレジットは、10月に始まった制度がそのまま引き継がれています。

Ultraのヘルプには、Max 20xの契約者は料金を変えずに自動でUltraに移る、とあります。月払いのみで、年払いはありません。

Ultraは5時間の枠がなくなり、週の上限の中で好きなペースで使える

Claudeの有料プランには、これまで2種類の上限がありました。5時間ごとにリセットされる枠と、週ごとの枠です。Ultraでは、このうち5時間の枠がなくなります。5時間の枠に達して止められることは、なくなります。ただし、週の上限やFableの別枠は残りますし、ヘルプも、混雑の具合などによって追加の制限をかけることがあり、途切れずに使えることは保証しない、と書いています。どんなときも止まらない、という意味ではありません。

ただし、対象は「認証済み」のアカウントです。ヘルプによると、認証は不正や悪用を防ぐためのもので、アカウントや支払いの履歴などをもとに自動で行われます。発表では、既存の契約者の多くは10月31日から対象になり、外れたらメールで知らせるとしています。

  • 新しく契約した人: 認証が済むまで、一時的な制限が残ります。済めば自動で外れます
  • 電話番号の確認とは別: 契約時に電話番号を確認しても、この制限は外れません
  • 確かめ方: 「設定」の「使用状況」を開き、「Current session」のバーが表示されていなければ、認証済みです

変わらないものもあります。週の上限はこれまでどおりで、最上位モデルのFableには、それとは別に週の上限があり、週の使用量の半分まで使えます。月100ドルのMaxには、引き続き5時間の枠があります。

Ultraの週の量はProの10倍。「20倍」は5時間の枠の数字だったとみられる

新しい説明で気になるのが、倍率の書き方です。料金ページとヘルプは、Maxを「5時間ごと・週ごとともにProの5倍」、Ultraを「週にProの10倍」と説明しています。旧名の「20x」とは数字が違います。

ここまでが公式の説明です。ここから先は筆者の読みになりますが、公式は「週の上限は変わらない」としています。そうであれば、「20倍」はもともと5時間の枠についての数字で、週の量はProの10倍だった、と読むのが自然だと思います。5時間の枠がなくなった今、「20倍」という呼び名を残すと誤解を招くので、名前ごと変えたのではないでしょうか。Xでも、「新しいMax 20xは実は10xだ」と皮肉る声や、「Maxは最大(maximum)の意味だと思っていたら、その上が出てきた」という反応が出ていました。

この読みが正しければ、旧Max 20xを使っていた人にとっては、5時間の枠がなくなっただけで、週に使える総量は変わっていないことになります。

ChatGPTやGeminiの同じ価格帯と比べると、時間の区切り方が分かれる

月100ドルと200ドル前後のプランは、ほかの会社も用意しています。公式の料金ページで確かめた内容を並べると、こうなります(2026年10月31日時点)。

100ドル前後200ドル前後利用枠の区切り
ClaudeMax(100ドル、Proの5倍)Ultra(200ドル、週にProの10倍)Claude全体で共通の枠。Maxは5時間ごと+週。Ultraは認証済みなら5時間の枠がなく、週の上限
ChatGPTPro 100(100ドル)Pro 200(200ドル)。上にPro 500(500ドル)もあるWorkとCodexの枠について、Proは今のところ5時間の制限がない。週の制限がかかることはある
GoogleAI Ultra 5x(月1万4,500円、AI Proの5倍)AI Ultra 20x(月3万2,000円、AI Proの20倍)Geminiアプリの枠は5時間ごとにリセット。週の上限まで
The X SubscriptionSuper(100ドル、Plusの15倍)Ultra(200ドル、Plusの50倍)GrokとCursor(他社のモデルを除く)で共通の枠。週ごとにリセット

ChatGPTは料金のドキュメントとProのヘルプ、Googleは料金ページと使用量上限のヘルプ、The X Subscriptionは料金ページによります。倍率の基準になるプランは会社ごとに違うので、倍率どうしを比べても意味はありません。

比べて見えてくるのは、利用枠の区切り方です。ChatGPTのProのWorkとCodexの枠には5時間の制限がなく、The X Subscriptionは週ごとの枠です。Claudeも、最上位のUltraで5時間の枠を外しました。5時間ごとの枠が残っているのは、この中ではGoogleのGeminiアプリと、ClaudeのMaxです。高いプランを払う人には、1日の中でいつどれだけ使うかを自分で決めさせる。その方向に、少なくともOpenAIとAnthropicはそろってきた、と筆者は見ています。

最後に、止まらなくなった分、週の配分は自分で決める

どちらが合うかは、今どのプランで、何に止められていたかで変わります。

  • 旧Max 20x(今のUltra)を使っていた人: 認証済みなら、5時間の枠で止まることがなくなります。週の総量は変わらないので、週の上限に届いていたなら、そちらは今までどおりです
  • 月100ドルのMaxを使っている人: Ultraに上げると、週の量がProの5倍から10倍に増え、認証済みになれば5時間の枠もなくなります。5時間の枠と週の上限の両方に止められているなら、検討の価値があります
  • 週の上限に届いている人: 重い作業にFableを使いすぎていないか、軽いモデルで足りる作業はないかを先に見ると、プランを上げずに済むこともあります

私たちもClaude Codeで、このブログの制作を毎日回しています。5時間の枠は、使いすぎを自然に止める役目も果たしていました。それがなくなると、週の前半に大きな作業を詰め込んで、後半に使えなくなる、ということも起こりえます。Ultraで長い作業を任せるなら、「設定」の「使用状況」で週の残りを時々確かめる。止められなくなった分、その確認は自分の役目になります。

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