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ChatGPT Images 2.5とは 前モデルから何が変わったのか

AIニュース業務活用
寺師 岳見監修: 寺師 岳見(株式会社タレントクラウド 代表取締役)フォロー最新のAI情報を発信中
「直した所だけが、直る。」というキャッチとともに、同じ家の絵を編集していく3コマを前モデルとImages 2.5で左右に並べた比較図。前モデルは3コマ目で画風ごと崩れ、Images 2.5は指定した雲だけが変わり他はそのまま。生成が最大50%速く・頼んだ所だけ直る・APIは2モデルに、の3点を示したインフォグラフィック

OpenAIが9月8日、ChatGPTの画像生成を Images 2.5 に更新しました。

このブログのヒーロー画像は、毎日この機能で作っています。7月にGPT Image 2の記事を書いたときは40枚ほどでしたが、いまはヒーロー画像だけで89枚になりました。同じ作業を毎日やっている側から見て、何が変わったのか。 そこを中心に整理します。

何が変わったのか、3行で

公式の発表が挙げているのは3点です。

速くなりました。 レイテンシが Images 2.0 と比べて最大50%削減されたとしています。

編集が正確になりました。 頼んだ箇所だけを直して残りを保つ性能が上がった、という説明です。複雑な被写体や背景であっても、と付け加えられています。

参照写真の被写体を保ちやすくなりました。 人物や商品を別の場面や作風に移しても、特徴と自然な光が残りやすくなった、とされています。

あわせて、複雑なレイアウトと透明背景への対応、実世界の情報を含む画像の正確さも改善したとされています。

ChatGPT、ChatGPT Work、Codexの全ユーザーが対象で、ヘルプによればすべてのプランで使えます。既存の画像生成の上限は変わりません。

いちばん効くのは「頼んだ所だけ直る」

3点のうち、実務で差が出るのは編集だと思います。

前モデルで一番つらかったのは、直すたびに全体が変わることでした。「この見出しの文字を大きく」と頼むと、文字は大きくなるものの、背景の色味がわずかにずれ、人物の顔つきが変わり、3回直すころには最初のものと別の絵になっている。だから私たちは、直すより作り直すほうが早いという運用に落ち着いていました。8月に書いた記事でも、修正指示は数値で伝えると書いています。曖昧に頼むと、あさっての方向に直るからです。

公式はここをこう説明しています。

長いChatGPTの会話の中で、Images 2.5は複数回の編集にわたって具体的な編集指示により確実に従い、以前の変更が保たれやすくなっています。

「以前の変更が保たれやすい」 が要点です。1回の精度ではなく、積み重ねたときに崩れないか。ここが変われば、作り直し前提の運用を見直せます。

ただし、正直な注意書きも添えられています。エディタで範囲を選んで直す機能について、ヘルプにこうあります。

ハイライトは常に正確とは限らず、編集が選択した範囲を超えて及ぶことがあります。

範囲指定は絶対ではない。 期待しすぎない前提で使うのがよさそうです。

作り始める入口が増えた

ChatGPT側では、作り方そのものが増えました。

テンプレート。 ポスターやロゴといった型から始められます。サイドバーの Images からカテゴリを選び、詳細を足していく形です。何を作るか決まっているのに、どう頼めばいいか分からない人には入りやすいと思います。Work modeではまだ使えません。

スケッチ。 モバイルアプリで @ を押して Sketch を選ぶと、その場で絵を描けます。描いた線と文章を一緒に渡して仕上げてもらう。「家を描いて、これを水彩画にして」といった使い方です。配置だけ決まっていて言葉にしにくいときに向きます。

アスペクト比の指定。 ピッカーから選ぶか、プロンプトに書きます。生成後に比率だけ変えて作り直すこともできます。

画像へのコメントと、プロンプトの共有。 使った指示文をそのまま渡せるので、社内で作り方を配れます。

なお、Images with thinking はPlus・Pro・Businessが対象で、EnterpriseとEduは近日提供とされています。

APIは2つに分かれた

開発者向けは、モデルが2つになりました。

モデル位置づけ
gpt-image-2.5-flare既定。最速。日常の高品質な生成
gpt-image-2.5-sunburst最も高性能。編集の精度が要るとき。生成時間は長い

品質設定は6段階(low / medium / high / xhigh / max / auto)で、どちらのモデルでも選べます。使い分けの指針は画像生成ガイドにあります。

トークンの単価は両モデルで同じで、しかもGPT Image 2から据え置きです。100万トークンあたり、テキスト入力が5ドル、画像入力が8ドル、画像出力が30ドル(FlareSunburstのモデルページより)。

ここで公式が釘を刺しています。

トークン単価が同じであることは、1枚あたりの費用が同じであることを意味しません。トークンの消費量は、モデルと品質設定によって変わりえます。

単価は据え置き、でも請求は変わりうる。 GPT Image 2の料金計算機は2.5の見積もりには使えない、とも明記されています。実際にどれだけ使ったかは、応答に含まれる使用量を見て測るしかありません。

7月の記事で「APIなら1枚1円前後から」と書きましたが、この数字はいったん保留にしてください。単価が同じでも、消費するトークン数が変われば1枚の値段は動きます。私たちも測り直します。

新しいモデルが、届かない経路もある

ここからは、実際に使っている側の話です。

このブログのヒーロー画像は、Claude CodeからCodexを呼び出して作らせています。その経路に2.5が来ているのかを確かめました。

答えは公式ドキュメントに書いてありました。Codexの画像生成のページにこうあります。

ビルトインの画像生成は gpt-image-2 を使い、Codexの一般的な利用上限を消費します。

まだ前モデルです。 ChatGPTの画面では2.5が動いていても、Codexのビルトイン経由では GPT Image 2 のままでした。この記事のヒーロー画像も、前モデルで作られています。

ツールが受け取る引数も確かめました。プロンプト、参照する画像のパス、直近の画像を何枚含めるか。この3つだけです。FlareとSunburstの選択も、6段階の品質設定も、専用の引数としては存在しません。縦横比のような希望は、プロンプトの文章に混ぜて伝える形になります(公式も、寸法が重要ならプロンプトに書くよう案内しています)。

現時点のツール定義から言えるのはここまでで、なぜ届いていないのかは分かりません。段階的な提供の途中かもしれませんし、意図的に抽象化されているのかもしれない。ただ、利用者から見た結果は同じです。

自分がどの経路で使っているかで、届くものが変わります。 ChatGPTの画面から使う場合でも、前述のとおりプランと端末によって使える機能は違います。APIを自分で叩くならモデルも品質設定も選べます。何かのツール越しなら、そのツールが対応するまで待つことになる。「新しいモデルが出た」という記事を読んで自分の環境でも同じだと思い込むと、噛み合いません。

何を作り直すか

前モデルで諦めた素材を、もう一度試してください。 特に、何度も直す必要があった素材です。文字が多い図版、人物や商品を差し替えるバナー、レイアウトが込み入ったポスター。私たちの運用で3回直すと崩れていたものが、通るかもしれません。

逆に、一発で出ていたものは急がなくて大丈夫です。今回の改善の中心は編集の積み重ねと速度なので、単発の生成で満足していたなら、体感は大きく変わらない可能性があります。

費用は測り直してください。 単価が同じだからといって、同じ請求になるとは限らない、と公式が明言しています。何枚か作って、実際の使用量を見る。それだけで済みます。

私たちも、明日からの画像制作でどう変わるかを見ていきます。89枚を積み上げてきた運用の、どこが要らなくなるのか。 作り直し前提をやめられるなら、いちばん大きいのはそこです。

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