TALENTCLOUD
AI情報ブログ一覧へ
5分で読めます

ChatGPTの画像生成を仕事で使う GPT Image 2でできる業務素材づくり

業務活用ChatGPT
寺師 岳見監修: 寺師 岳見(株式会社タレントクラウド 代表取締役)フォロー最新のAI情報を発信中
GPT Image 2で仕事の画像を作る流れの図解。AIが作り、人が文字化け・手指・ロゴ混入を検品し、SNS画像・資料図版・POPたたき台・バナー案という業務素材にする。作り直しがきく素材から始めるというメッセージを添えたインフォグラフィック

「文章はAIで作れるようになったけど、画像は結局デザイナー頼み」。そんな会社は多いはずです。SNSの投稿画像、提案資料の図版、店頭のPOP。作りたいものは山ほどあるのに、デザインの手が足りず後回しになっていく。

その状況が、変わりつつあります。OpenAIの画像生成モデルGPT Image 2の使いこなし情報が、いま日本語圏のXで盛んに共有されるようになりました。複数枚を一気に出す指示のコツや、数百個規模の無料プロンプト集が数十万の閲覧を集めています。モデル自体は4月から提供されているものですが、「仕事で使える」という実感が広がってきたのが今、ということでしょう。

実は私たちも、このブログのヒーロー画像を毎日AI(Codexの画像生成 = GPT Image 2)で作っています。今日で40枚目。その実体験も込みで、業務での使いどころを整理します。

GPT Image 2の現在地 会話しながら作って直せる

GPT Image 2は、OpenAIの最新画像生成モデルです。公式ドキュメントでは、高速・高品質な生成と編集の両対応、柔軟なサイズ指定(最大4K相当)が特徴として挙げられています。

ChatGPTでの使い方は簡単で、会話の中で「◯◯の画像を作って」と頼むだけ。公式ヘルプによると、この機能(ChatGPT Images 2.0)は無料プランを含む全プランで利用できます。画像内への文字入れや背景の透過も指示ででき、生成後はエディタで部分選択しての修正、アスペクト比の変更まで会話の延長でできます。

以前の記事でClaude Codeでは写真・イラストが作れないという話を書きましたが、その「画像はChatGPT系に任せる」の受け皿が、この機能です。手元の画像をアップロードして「この商品写真の背景を白にして」のような編集から入るのが、業務ではいちばん早い入り口かもしれません。

業務で使える場面は「作り直しがきく素材」

現場で使いやすいのは、次のような場面です。

  • SNS投稿・ブログのアイキャッチ: 記事の内容を渡して「この主張が伝わる図解風の画像に」と頼む
  • 提案資料・社内資料の図版: 概念図やイメージカット。文章だけのスライドに1枚入るだけで読みやすさが変わります
  • 店頭POP・チラシのたたき台: 完成品ではなく「方向性を見せる下書き」として。そこから印刷用はデザイナーに渡す分業も現実的
  • ECやWebのバナー案出し: 複数枚を一括生成させて、並べて選ぶ。デザインの意思決定が早くなります
  • マニュアル・研修資料の挿絵: 撮影するほどではない説明用イメージ

共通するのは、どれも間違えても作り直せばいい素材だということ。昨日のハルシネーション記事で「検証コストの低い業務から任せる」と書きましたが、画像はまさにその代表格です。出来上がりを見れば良し悪しが一瞬で判断でき、ダメなら捨てて再生成すればいい。文章より検品が簡単なのです。

料金の目安 APIなら1枚1円前後から

気になるお金の話です。ChatGPTで使う分にはプラン料金の範囲内です(無料プランには回数の上限があります)。

システムに組み込むAPI利用の場合、公式の料金表では正方形1枚あたり低品質$0.006、中品質$0.053、高品質$0.211。1ドル150円換算だと、低品質で約1円、中品質で約8円、高品質でも約32円です(横長・縦長はやや安くなります)。下書きは低品質で数を出し、決定稿だけ高品質で出し直す、という使い分けなら、バナー案を100枚出しても数百円。桁の感覚が変わります。

公式も認める苦手分野と、検品のポイント

一方で、万能ではありません。公式ドキュメントが自ら挙げている制限がこちらです。

  • 文字の描画: 大幅に改善したものの、正確な配置や明瞭さで崩れることがある
  • 一貫性: 同じキャラクターやブランド要素を複数枚で維持するのが苦手なことがある
  • 精密なレイアウト: 要素を指定どおりの位置に置く構成指示は難しい場合がある
  • 生成時間: 複雑な指示では最大2分程度かかることがある

つまり「ロゴの完全再現」「文字組みまで指定したデザインの完成品」を期待すると裏切られます。狙い目はあくまで、雰囲気とメッセージが伝わればいい素材。そして使う前の検品です。私たちが毎回確認しているのは、文字の化け・はみ出し、人物の手と指、要素の不自然な接触の3点。ここさえ見れば、事故はほぼ防げます。

40枚作って身についた運用のコツ

このブログのヒーロー画像は、開設からの40本すべてAIで生成してきました。その中で固まったコツを共有します。

  1. 構図を細かく指定せず、内容を渡して設計させる: 「記事本文を読んで、主張が1枚で伝わる画像を自由に設計して」と任せる方が、素人が構図を細かく指定するより仕上がりが良い、というのが実感です
  2. 画像内の文字は少なく、大きく: 長文を入れるほど崩れる確率が上がります。キャッチコピー1行と数個のラベル程度が安全圏
  3. 崩れたら直さず、再生成する: 細部の修正を繰り返すより、もう一度出し直す方が早くてきれい。1枚数円だからこそできる割り切りです
  4. 実在のロゴ・人物は混ぜない: 権利面の事故を設計段階で避けます。この点、OpenAIの利用規約では生成したアウトプットの権利はユーザーが所有するとされていますが、それは第三者の商標や著作物を使っていい理由にはなりません。ここは分けて考える必要があります

ちなみに毎回の検品で引っかかる率は、体感で数枚に1枚程度。再生成コマンド1回で済むので、運用の負担にはなっていません。

まとめ: 画像は「AIが作って人が検品」が一番回しやすい

文章のAI活用には検証の設計が要りますが、画像は見ればわかる。この検証コストの低さが、画像生成を業務AI活用の入り口として優秀にしています。

まず試すなら、次に作る資料の表紙やSNS投稿1枚から。「この内容が伝わる画像を、文字は最小限で作って」と頼んでみてください。数分後に出てきたものが期待の7割でも、外注の見積もりを取る前にたたき台が手元にある。この速度感こそが、いちばんの価値です。

関連性の高い記事

御社のAI導入や活用、私たちが一緒に考えます

記事の内容へのご質問も歓迎です。構想段階のご相談からどうぞ。