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ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot どれを選ぶのが正解か

業務活用ClaudeChatGPT

監修: 寺師 岳見(株式会社タレントクラウド 代表取締役)

ChatGPT/Gemini/Claude/Copilotの強みと向く人を1枚にまとめた選び方マップ

「結局どれを選んだらいいんですか」。AI導入のご相談で、最初に聞かれる質問のトップ3に入ります。ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot。名前は知っているけれど、何が違うのかは正直よく分からない。あるあるです。

各社の料金表をエクセルに並べて比較するのは、誰でもできます。ただ、それで「うちはこれ」と決められたためしがあまりありません。数字の上ではどれも似たような月3,000円前後(個人プラン)で、機能もずいぶん近づいてきています。差が見えてくるのは、実際に1週間業務で使ったあとです。

この記事では、料金と機能の数字を一通り押さえつつ、私たちが日々の業務で4つを行き来して感じている手触りの話も、できるだけ正直に書きます。最後に、立場別の選び方の早見表も置きます。

先に結論を書きます。「これ1つあれば全部足ります」というAIは、2026年6月時点では存在しません。少し前まではChatGPTを契約しておけば困ることは少なかったのですが、ここ半年でGeminiが画像と動画で先行し、Claudeがコーディング支援で頭ひとつ抜けたあたりから、業務で本気で使うなら2つか3つを並行する形になってきました。私たちも、ひとつのサービスに集約していません。ChatGPT、Claude、Geminiを用途に応じて使い分け、多角的なアイデアや意見が欲しいときには、同じプロンプトを3つに投げて見比べたりもしています。

それでも、「最初の1つ」「2つめに足すなら」を選ぶ基準はあります。次のh2から、1サービスずつ手触りを書いていきます。料金はすべて2026年6月時点のもので、各社の公式表に基づいています(時期によって変動するので、最終確認は公式ページで)。ドル建ての価格は本記事内で為替レート1ドル=160円換算にし、丸めてあります。

先に4サービスの特徴を一覧で

詳しい中身に入る前に、ぱっと見で全体像を持っておくと、後ろの章を読むときに迷いません。

サービス強み(ひとことで)弱み(ひとことで)個人プランの月額目安
ChatGPTオールマイティ、画像生成も内包文章が優等生型で個性が出にくいFree 〜 Plus 3,200円
GeminiGoogle Workspace連携、NotebookLM連携が強い文章が翻訳調になりやすいFree 〜 Pro 2,900円
Claude日本語が自然、長文読解とコード支援画像生成なし、Freeの利用枠が少ないFree 〜 Pro 2,720円(年払い)
CopilotWord/Excel/Outlookの中で動く単体で選ぶ理由は乏しい(Microsoft縛りの会社向け)月2,880円/人〜(別途M365契約)

「強みも弱みもふんわり頭に入った」くらいで十分です。ここから1サービスずつ、もう少し具体的に見ていきます。

ChatGPTは「迷ったらここ」のオールマイティ

OpenAIのChatGPTは、いまでも「最初の1つに選んでまず外さない」立ち位置にいます。Free / Plus(月3,200円) / Pro(月16,000円か32,000円) / Business(年払いで1人月3,200円) / Enterprise、と料金の階段もきれいに揃っています。

何でも一定の品質でこなします。文章、表計算の関数生成、画像生成、音声会話、PDFの読み込み、コード補助。1つのアプリで一通りやれるので、「AIに何ができるか分からない」という人に最初に渡しても、たいてい何かしらの成果が出ます。

手触りの話をすると、ChatGPTの日本語は優等生型です。文章として崩れにくく、誰が読んでも分かる無難な仕上がりになります。逆に言うと、ブランドの色や書き手の癖を出したい文書だと、リライトの手間が増えがちです。「下書きを大量に生む機械」として割り切ると、力を発揮します。

「コーディングもやりたい」という人向けには、Plus(月3,200円)以上のプランで Codexというコーディングエージェントが使えます(本格的に使うならPro以上が利用枠の面で安心です)。これは後の章で別軸として扱います。

向いている人を1行で言うと、最初の1つを選ぶ個人、社内に多種類のAI担当を置けない中小企業です。

Geminiは「Googleで動く会社」の自然な選択

Google Geminiは、料金体系がここ最近で大きく変わりました。Free / Google AI Plus(月725円) / Google AI Pro(月2,900円) / Google AI Ultra(月14,500円〜) という日本円表示で、為替の影響を受けにくくなったのは中小企業にはありがたい変化です。

Geminiが他と違うのは、Google Workspace(Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet)の中で動くことです。Gmailの返信案、Docsの下書き、Sheetsの数式提案。Google製品の中にAIが住んでいる、と言うのが近い感覚です。Workspaceを業務基盤にしている会社なら、Geminiの優先度はかなり上がります。

もう1つ、NotebookLMとの相性が別格です。社内マニュアル、契約書、議事録のPDFを大量に投げ込んで、横断検索したり、要約音声を作ったりできる。社内ナレッジの整理という用途では、Geminiの選択がほぼ自動で決まります。

手触りの話。Gemini単体の文章は、ChatGPTやClaudeに比べると翻訳調になりやすいと感じます。英語で書かれたものを日本語に直訳したような、ぎこちなさが残ることがある。誇張せずに言って、文章の自然さでは一歩遅れる印象です。一方で、長いPDFを読ませて「ここに書いてある数字を抜き出して」のような、構造的な作業はとても丁寧です。

向いている人を1行で言うと、Google Workspaceで業務が回っている会社、PDFや動画を大量に読み込ませたい現場です。

Claudeは「書く、読む、コードを書く」が要る人

Anthropic Claudeの料金は、Free / Pro(年払いで月2,720円、月払いで月3,200円) / Max(月16,000円〜) / Team / Enterprise(公式料金ページ)。Pro以上には Claude Code が含まれます。

Claudeの売りは、長文の読解、文章生成、コード支援の3つです。会議録音文字起こしを全部読ませて要点をまとめさせる、技術仕様書を読ませて社内向けに翻訳する、ライブラリのドキュメントを読ませて実装まで進めてもらう。このあたりの「読んでから返してくる」系の作業で、いま私たちが一番頼っているのがClaudeです。

手触りで言うと、Claudeは日本語が一番自然だと感じます。AIっぽい言い回しが少なく、変な敬語のねじれも少ない。SNSでもそうした声を見かけますが、私たちの実感としても、文章作成ではClaudeを使う場面が多くなっています(本記事の下書きもClaudeです)。文体に温度があり、「中の人が書いている文章」に近づきやすい。

弱点は2つあります。1つは画像生成がないこと(画像の読み取りはできます)。ロゴ案やバナーの試作をAIにやらせたいなら、Claudeでは完結しません。もう1つは、最新のニュースや事実関係の確認には、ChatGPTやGeminiのWeb検索機能のほうが強いことがあります。

向いている人を1行で言うと、文章作成・技術文書の読解・コード支援が中心の人です。

Microsoft縛りの会社ならCopilot、それ以外は積極理由が薄い

Microsoft 365 Copilotは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsの中で動くAIです。料金は年払いで1人月2,880円、月払いで月4,030円(別途Microsoft 365のライセンスが必要)。無料版の「Copilot Chat」もあります。

Copilotは基盤モデル単体の賢さで選ぶというより、Microsoft 365の中でどれだけ自然に使えるかに価値があります。Excel、Outlook、Teamsの文脈をそのまま扱える統合の深さが、ChatGPTを単体で使う場合との大きな違いです。具体的には、Excelの中で「この表を別シートに集計し直して」と頼める、Outlookで届いたメールに対して「要点だけ抜いて返信案を作って」と頼める、というところに価値があります。

手触りで言うと、Copilotは業務システムが完全にMicrosoftで揃っている会社にとって、追加コスト1人月2,880円の価値が出やすい設計です。逆に、Slack中心・Google Workspace中心の会社が、わざわざMicrosoft 365ごと契約してCopilotを入れるのは、コスト面でも運用面でも合いません。

向いている人を1行で言うと、Microsoft 365をすでに全社で導入している会社。それ以外なら、ChatGPTやClaudeを直接使うほうが軽くて速いです。

「自分で動くAI」が要るなら、CodexかClaude Codeを別軸で

ここまでは「会話相手としてのAI」の話でした。もう1つ、AIに作業を任せきりにする(エージェントとして使う)場合は、別の選択肢になります。詳しくは前回の記事で書きましたが、ざっくり次の2つです。

  • OpenAI Codex: ChatGPT Plus(月3,200円)以上で使えるコーディングエージェント。ChatGPT派の人がそのまま「AIが書いて動かす」ところまで行きたいときに
  • Claude Code: ClaudeのPro以上で使える。ターミナル、デスクトップアプリ、IDE拡張で動き、自分の手元のファイルを読み書きする。Anthropic派の人向け

両方とも、文章を書くだけのチャットとは別物です。最初の1つにいきなり選ぶというより、ChatGPTかClaudeで会話に慣れた次のステップに置くのが現実的な順番です。

さいごに 立場別の選び方早見表

整理します。料金は2026年6月時点の月額(個人プランの代表的なもの)です。

立場・状況おすすめの最初の1つ理由・補足
個人で初めて触るChatGPT(Free〜Plus 月3,200円)一通り何でもやれて、操作で迷わない
文章をたくさん書く個人・小さい会社Claude(Pro 月2,720〜3,200円)日本語の自然さ、長文の処理。ブログ・社内文書に効く
Google Workspaceの会社Gemini(Free〜Google AI Pro 月2,900円)Gmail/Docs/SheetsとNotebookLMの噛み合い
Microsoft 365で業務が回っている会社Copilot(月2,880円/人〜)Excel/Outlook/Teams内で動く。それ以外なら別を
コードを書く・書かせる人Claude(Pro)→ Claude Code、または ChatGPT(Plus 月3,200円〜)→ Codexチャットとセットでエージェントへ
PDFを大量に読み込ませる人Gemini + NotebookLM(Free〜)社内ナレッジの整理に強い
画像も作りたいChatGPT(画像生成内包)または GeminiClaudeは画像生成なし

「2つめに足すなら」も、この表から逆算するのが分かりやすいです。ChatGPTから始めた人は、文章のクオリティを上げたくなったらClaudeを足す、社内ナレッジを整理するならGeminiを足す、という順番が無理がありません。

完璧な1つを探すより、自分の業務でいちばん時間を使っている作業に合うAIを選ぶ。これくらいシンプルな話なのに、選定で半年止まる会社が少なくありません。すぐ試したい方は、まずChatGPTのFreeかPlusで1週間使ってみて、「もう一段、文章の質を上げたい」「Workspaceと混ざってほしい」「Microsoftの中で完結したい」のどれかを感じた時点で、2つめを足す。この順番が、いちばんお金と時間を無駄にしません。

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